にんにくの臭いの原因と、臭いを消す方法
2016/06/26
中華料理、イタリア料理によく使われるにんにく。
にんにくは大好きだけど、食べた後の口の臭いが気になって食べにくい・・・と敬遠している方は多いのではないでしょうか。
にんにくの臭いの原因
にんにくのあの独特の臭いはアリシンという物質が原因です。
アリシンはにんにくの組織が傷ついた際、アリインという物質とアリナーゼという物質が結合することによって発生します。
臭いの原因となるアリシンには、実は殺菌作用もあります。
細かく砕けば砕くほど組織が傷つきアリインとアリナーゼの結合が進み、アリシンは大量に発生します。
基本的ににんにくを使った料理は、にんにくを調理前に細かく砕くものが多く、その中でもおろしにんにくの匂いと辛味が一番強いのはこのためです。
にんにくは球根部分を食材として使用します。
球根には、発芽からある程度大きくなるまでの生育に必要な栄養素が含まれています。
そのため、にんにくは栄養を多く含んでおり、特に各種ビタミンが豊富です。
しかし、栄養が豊富ということは微生物や動物に狙われやすいということでもあり、組織が傷ついた時に発生するアリシンが持つ殺菌作用や臭いで捕食者を撃退しているのです。
豊富な栄養を含み、滋養強壮効果もあるにんにく。
臭いが気になるからと敬遠するのは勿体無いですよ!
にんにくの臭いを消す方法
りんご、お酢、緑茶、コーヒー、牛乳など、にんにくの消臭に効果があると言われているものは沢山ありますし、胃の中の臭いを消すと謳ったカプセル剤なども市販されています。
確かに胃の中の臭いを消すために一定の効果があります。
胃の中の臭いのみが原因で息が臭くなる、と考えている人が多いようですが、実はにんにくの臭いの原因であるアリシンは、食後まもなく血流に乗って全身に循環し始めます。
特に外気と血液の接触点である肺からは臭いがしやすく、この対策までできないと、いくら胃の中を綺麗にしたとしても、息のにんにく臭さは解消できません。
にんにくの消臭のためには、消臭作用のあるものを一緒に摂取し、アリシンが体内に吸収される前に分解してしまう必要があるのです。
ただ、一緒に摂取する必要があるといっても、餃子と牛乳は一緒に食べたくないですよね(笑)
ということで、にんにく料理を食べるシチュエーションまで加味した上で、消臭におすすめするのは緑茶です。
緑茶には、アリシンを臭いがしない成分に分解してくれる作用があります。
本当は茶葉から淹れた緑茶が一番いいのですが、ペットボトルのお茶でも大丈夫です。
にんにく料理を食べる時は、一緒に緑茶を飲むようにすると、驚くくらいにんにくの臭いがしなくなりますよ。
そして、いくら緑茶を飲んでも口の中ににんにくのカスが挟まっていたりすると、そこからもにんにくの臭いがしてしまうため、食後に歯磨きかガムを噛むようにするとさらに効果的です。