鼻呼吸による口臭対策
2016/06/23
正しい呼吸で爽やかな息を
口が臭いやすい人を観察していると、口で呼吸をしている人が多いように見受けられます。
口呼吸をすると口が臭いやすくなってしまうことをあなたはご存知でしたか?
口呼吸をする人は、鼻呼吸をする人より口の中が乾燥しやすくなります。
絶え間なく喋っていると口が乾燥して喉が乾きますよね。
口呼吸が習慣化している人は常に喋っている状態と同じとも言え、とても乾燥しやすいということなのです。
洗濯物を風通しのよいところで乾かすのと全く同じ理屈ですね。
口の中が乾燥すると、唾液が持つ殺菌作用や唾液が担っている細菌を胃に押し流す機能が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。
これが臭いの原因となるのです。
本当は恐ろしい口呼吸
人間は口でも呼吸をすることはできます。
しかしよく考えてみて下さい。
何故、鼻に嗅覚が備わっているのでしょうか?
何故、鼻には鼻毛や粘膜といったフィルターが付いているのでしょうか?
空気を取り込む部位であるからこそ鼻に嗅覚が備わっているのです。
空気を取り込む部位であるからこそフィルターが備わっているのです。
そう、生物は元々鼻で呼吸をするように設計されています。
イメージとしては口の方が鼻の穴よりも大きいために口呼吸をした方が吸気効率がいいように感じますが、鼻でも口でも大差はありません。
口呼吸をすると鼻というフィルターを通さずに空気を体に取り込むことになり、細菌や埃などの有害物質が体内に入りやすくなってしまいます。
口呼吸を続けて口腔内が乾燥してしまえば尚更ですね。
このように口呼吸は確実に虫歯や歯周病の原因になりますし、それ以外にも呼吸系の疾患にも繋がる非常に恐ろしい習慣と言えるでしょう。
これを機に、正しい鼻呼吸、ついでに腹式呼吸も習慣化させましょう。
腹式呼吸を習得しよう
正しい呼吸は正しい姿勢からです。練習は背筋を伸ばした状態で行います。
まず、口か鼻から空気を吐き出します。
次に、説明しづらいのですが、口から気管に繋がる部分を閉じるような感覚で、鼻から気管へ通じる部分のみが開いている状態にします。
腹筋を使ってお腹を膨らませ、同時に鼻から思いっきり息を吸い込みます。
この時にお腹に手を当てておくと腹筋を使って息を吸えているかがわかりやすいです。
鼻、気道、肺、お腹が一直線になり、そこを空気が通り抜けているような感覚になりましたでしょうか?
習慣化してくると、お腹を膨らませるだけで自然と空気が肺に入ってきます。
吸い込んだらお腹を凹ませながらゆっくりと息を吐きます。
これを何度か繰り返しましょう。
ふと思い立った時に練習をしていると、そのうち複式呼吸が習慣になってきます。
吸う時に思いっきり息を吸い込むのはあくまで習慣化と練習のためなので、慣れてきたら一気に息を吸い込む必要はありません。